他から持ってこれないのが自分の価値だよね

ピ~ン♪ 昨日の朝9時、私のスマホが鳴りました。

日曜日の朝からメッセージなんて…誰からだろう。水仕事の手をタオルで拭いてスマホを手にすると…アウトドア大好き、ひがし北海道大好き、お友達のみぃなからのメッセージ。

↓ これね

おはよございます。今日はお忙しいですかね?

これからスワン道の駅に行くんですが、どうですか?

メッセージは2行だけ。でも書かれていない3行目があるって、私には瞬時に分かりましたよ~

そのメッセージは…

この季節にしか会えない、あなたの大好きな猛禽類を見に行きましょう!

行く!パジャマ姿のままだけど(笑)何としても行きたい!!

オオワシやオジロワシはこの季節にしか会えないんだもの。ボサボサ頭を帽子で隠して一時間後には車中の人になってました。

生き物大好き、猛禽類大好きの私の気持ちが伝わったのかな。この日は走り始めて一時間もしないうちにワシさんが頭上に!

目的地の根室、スワン道の駅周辺では白鳥やキタキツネにも遭えました♪

この日は青空で風も無いから動物たちの姿を見つけやすかったし、何より気持ちが良かった~自分が住んでるこの場所って、なんて凄い場所なんだろうってあらためて感じたわ。

思い立って一時間も車を走らせれば、野生の生き物たちのホレボレするような美しい姿に遭えるんですもん。特に冬の間は、寒さが作り出す白い地表や氷の世界の美しさに『 ここは日本か? 』と住んでる自分さえ思うほど。

ただ…私たちが行く先々で会った人間は、観光バスに乗って団体で来ていた英語圏の人や本州の人がほとんど。地元の人は思った以上に居なかったです。見慣れた景色だから当たり前で、あえて見に出かけることが無い。だから素晴らしい自然に囲まれてるって気付かないのかもね。少しさびしかった。

33年前に私が釧路に引っ越してきた時、地元の人からよく言われたのは『 釧路って何も無いところでしょう? 』という言葉。これはきっと…ハコモノを意味していたんじゃないかと思います。

でもねー、ハコモノみたいな他から持って来れるものって一時的な珍しさに人が集まることはあっても、独自の価値や魅力にはなりにくい。よほど特徴があるか、もともと地元にある価値に根差したものじゃないとね。

釧路は釧路の自然や歴史、つまりここだけの固有の、他から持ってこれないものに価値があって、人はそこに魅力を感じて集まるんだと思う。

思えばそれって会社やお店にも言えること。どんなに素敵なハコに収まっていたとしても、それで人が集まるワケじゃない。会社やお店の独自の価値、借りものじゃない個性に惹かれて人は集まるし、そこで消費も起きる。

もちろん価格が理由で人が集まる会社やお店もあるけれど、私はそうじゃない側でいたいし、そうしようと手足をバタバタさせている。

お出かけの最後に釧路町セキネップの夕焼けを見ながら、そんなことを考えました。

は~、それにしても道東って素晴らしいね。魅力がいっぱい。私はここが大好きです!

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1959年千葉県生れ札幌育ち。事務員をするつもりで就職した会社でSE部門へ。精神と体を鍛えられつつ仕事の楽しさを知る。1986年、結婚を機に来た釧路で株式会社アシストを創業。以来 『仕事をもっと楽しくするには?』 に知恵を絞る。 2014年に 『葉子の部屋』 を、2015年に『つながり空間まめ』をアシスト内にオープン。テーブルを囲んでのお喋りから多くを学んだ子供時代の経験を仕事にも生かしたいと試行中。 絵を描くこと、モノを作ること、自然の中に体を放り込むことが好き。

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